英国の滑走路で撮った場面が、アメリカの街で怪物と戦うシーンに。 『マスターズ・オブ・ユニバース』(2026)のビーストマンと、道路の周囲を作り替えたVFXを、befores & aftersの制作記事からご紹介します。

アメリカの街に見えるけれど、撮影したのは英国の滑走路

アダムとティーラがビーストマンに襲われるこの場面。撮影場所は、英国ボヴィンドンにある旧イギリス空軍の滑走路でした。舗装面に道路の線を引き、両側にコンクリート製の仕切りを置いて、後ろには車を12台ほど並べたそうです。元記事の撮影説明

撮影素材

撮影素材:車の後ろにグリーンバックが立つ滑走路のセット

完成映像

完成映像:ビーストマンと高架道路、ガラス張りの建物が加わった場面
画像引用:befores & afters掲載、ILMのVFX制作比較。上が撮影素材、下が完成映像。車の後ろのグリーンバックが、高架道路と街並みに変わっています。掲載記事/撮影素材の原典/完成映像の原典

周囲の街はCGで制作。 オクラホマの写真やスキャンに加え、ロンドンのカナリー・ワーフで撮った高層ビルの資料も使いました。さらに反射などを合わせるため、車や道路までCGへ置き換えることも多かったといいます。元記事の環境制作の説明

屋外の自然光で撮れたのは利点でしたが、撮影日は雨だったり晴れだったり。その違いをつなぐため、CGの太陽の光や、画面外にある建物の影も調整しました。街を足すだけでなく、カットが変わっても同じ場所に見えるよう、光も作り直しているわけですね。制作スタッフの説明

ビーストマンはフルCG。動きは手で作る

ビーストマンを制作したのはILMです。ILM公式の取材で、アニメーション監督のマイケル・ラムは、モーションキャプチャーも試したものの、人間とは違う体格やゴリラのような動きに合わなかったと説明しています。ILMの制作取材

そこで演技の中心になったのが、アニメーターがポーズやタイミングを決めるキーフレーム・アニメーション。動きの参考には、アニメーター本人が自宅でマットレスを叩く様子なども撮影したそうです。ILMの制作取材

制作途中

制作途中:ビーストマンの毛並みと車のCGが黒い背景に表示された画面

完成映像

完成映像:車に乗りかかるビーストマンに街並みと光が加わった場面
画像引用:befores & afters掲載、ILMの制作画像。上が毛並みを含むCGのレンダリング、下が完成映像。同じ動きに街並みや光が加わる過程を見比べられます。掲載記事/CG画像の原典/完成映像の原典

完成した場面を映像で見る

下は、元記事にも掲載されているPrime Video公式の本編クリップです。メイキングではありませんが、ビーストマンが車の間を動き回る様子や、完成した街並みを確認できます。

投稿元:Prime Video。ティーラがアダムをビーストマンから救う場面を紹介する本編クリップ(英語)。YouTubeで見る

映画『マスターズ・オブ・ユニバース』

地球で育った王子アダムが、伝説の剣に導かれ、故郷エターニアを救う戦士ヒーマンとして戦うSFアクションです。

日本公式サイト/ソニー・ピクチャーズの公開日・クレジット発表

出典と映像