『大脱出』の監獄セットは、宇宙シャトルの燃料タンクを造ったNASA施設に建てられた
スタローンとシュワルツェネッガーが閉じ込められる、透明な監房が並んだ巨大刑務所。『大脱出』のあのセットを建てた場所は、NASAのミショー組立施設でした。ロケーション担当エルストン・ハワードによると、宇宙シャトルの外部燃料タンクを造っていた、ニューオーリンズの組立棟を使っています。[1]
・監獄を建てられるほど、大きな場所を探した
ハフストローム監督は、準備段階に入る前から絵コンテで監獄の姿を考えていました。透明な箱が連なり、囚人は食事も睡眠も監視される。普通の刑務所を借りるだけでは足りず、その空間を丸ごと建てられる場所が必要だったのです。[1]
ハワードが見つけた組立棟は、高さ約80メートル、広さ約1万5,800平方メートル。新しいロケットを開発する移行期だったため、映画の制作班が入れたと説明しています。製作者ランドール・エメットは、現場を見て、これを誰が払うのかと思ったほどだったそうです。[1]
・天井の高さを、カメラの動きにも使った
監督は、この場所の広さを生かすため、約24メートルのクレーンを使った撮影にも取り組んだと話しています。宇宙機器を組み立てるための高さと広さが、逃げ場のない監獄の規模を見せる撮影にも役立ったわけです。[1]
NASAはミショーを、大型の宇宙構造物を製造・組み立てる施設として紹介しています。映画に映る刑務所は、そこに実在した監獄ではなく、この巨大な作業空間を利用して新しく建てたセットでした。[2]
・脚注
- abcdDVD365.net掲載の制作資料「Escape Plan」。「Inside the Tomb」に、ハワード、エメット、ハフストロームの説明を収録。
- NASA「Michoud Assembly Facility」。施設の用途と写真。