空港の撮影許可撤回が、航空セット会社を生んだ
『乱気流/グランド・コントロール』の製作で味わった撮影場所のトラブルが、後に航空セット専門の会社を生みました。製作者タラート・キャプタンによると、ロサンゼルス国際空港は、撮影前日に許可を撤回したそうです。理由は、空港側のミスを描いた脚本を気に入らなかったからだと、本人は説明しています。[1]
すでにキーファー・サザーランドをはじめ、俳優もスタッフも日程を押さえていました。それでも場所が使えなくなる。キャプタンは、この経験から自分たちで空港のセットを持とうと考えたといいます。[1]
会社Air Hollywoodが設立されたのは、映画の製作後の2001年5月です。2003年の取材記事も、本作で許可を得てから撤回されたこと、代わりになる良質なセットを探しても信頼できる施設が見つからず、自分で作るに至ったことを伝えています。[2]
この会社が用意したのは、実際に飛ぶ飛行機ではなく、映画を撮るための機内や空港のセットでした。2003年の記事は、飛行機のセットを分解・再組立てでき、撮影したい角度に合わせて部品を外せると紹介しています。空港側の都合に振り回された製作者が、今度は撮影する側の都合に合わせられる施設を作った、という流れです。[2]
・脚注
- abシネマトゥデイ「飛行機のセット専門の会社を見学しようの巻」(こはたあつこ、2006年11月28日)。キャプタン本人の設立動機と許可撤回の回想。撤回理由は本人の説明です。
- abAir HollywoodによるLA Times「Your Choice: Plane or Fancy」再掲(Mike Hodgkinson、2003年10月12日)。2001年5月の設立、本作での撮影難航、撮影用セットの構造を参照。