『ナイト&デイ』アルプスを走る列車は、スペインの倉庫にあった
『ナイト&デイ』でロイとジューンが乗る、アルプスを走る列車。食堂車や厨房での場面は、スペインの倉庫内に置いた車両セットで撮影されました。窓の向こうに見える雪景色は、Weta Digitalが合成したものです。[1]
・本物の車窓を見て、作り方を決めた
Wetaの視覚効果監督チャーリー・テイトによると、普通なら雪の地形、木、村、遠くの山まで、立体のデジタル空間を作るところでした。ところが、参考として届いたスイス・アルプスの車窓映像を見ると、背景画と平面の木を組み合わせても再現できそうな区間がありました。短い制作期間に対応するため、まずこの方法を試したのです。[2]
木は一つずつ立体で作り込むのではなく、木の画像を平らな板のように置く仕組みでした。線路の近くと遠くに分散させ、間隔を空けると、木の間から奥が見えます。素材は平面でも、配置によって景色に奥行きが生まれました。[2]
・走っているように見せるのは、窓の外の仕事
木が通り過ぎる速さを調整し、窓の向こうへ雪山の背景画を置く。さらに、板の側面が見えないように木の画像をカメラへ向け、合成では窓の細部や反射も残しました。室内の俳優と外の景色を、くっきり切り離してしまわないための作業です。[1]
この列車場面の139ショットを、約40人で5週間かけて完成させました。テイトは、もっと複雑な立体の地形も作れたものの、仕上がりは採用した方法と大きく変わらなかったかもしれないと振り返っています。[1]
・脚注
- abcfxguide:Knight & Day(Ian Failes、2010年8月16日)。エリック・ダースト、チャーリー・テイトらへの取材。
- abAnimation World Network:Getting Bullish on ‘Knight and Day’(Bill Desowitz、2010年6月28日)。テイトが列車の合成方法を説明。