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室井慎次 生き続ける者の映画トリビア用メインビジュアル 画像は生成イメージです
過去の放送記録
放送日 10月10日(土) 21:00〜

室井慎次 生き続ける者

Muroi Shinji: Ikitsuzukeru Mono / 2024
IMDb ⭐ 5.6放送日 2026/10/10 フジテレビ🕐 117分🎬 フジテレビジョン / ビーエスフジ / 東宝2024年
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探偵アイコン 探偵による映画背景メモ

2024年11月15日公開の本作は、室井慎次を中心に据えた二部作の後編であり、本広克行が監督を務めた。出演者の福本莉子は、本作の撮影が先に始まったため、前編を通して見て初めて自身の役の変化に納得できたと振り返っている。監督によれば二部作は2月にクランクインし、雪国での撮影は苦労の連続だったが、本作に必要な場面では本物の嵐の中でドローンを飛ばし、風を受ける人物を撮ったという。これは後編の映像に気象条件を足したのではなく、天候が先に現場へ乗り込んできたケースである。東宝の2026年2月期中間期資料では本作の興行収入は17.3億円で、前後編の撮影順まで物語の公開順に従うとは限らない、という製作現場らしいねじれも残った。

― ポップコーン探偵
この映画の トリビア!!!
17件
音響・台詞
信頼度

『室井慎次 生き続ける者』の捜索無線は、谷口悟朗が作った「画面外のドラマ」だった

本広克行監督によると、初期の脚本には室井の最期の顔まで書かれていました。しかし、長年知っている人物が本当に亡くなるように感じ、撮影できないと脚本側へ伝えたそうです。撮影前に構成を変え、吹雪の中の捜索と無線で伝える形になりました。[1]

・『ONE PIECE FILM RED』の海軍無線が、依頼のきっかけに

本広が求めたのは、複数の台詞を畳みかけ、画面に映らない場所でも捜索が進んでいるように聞かせる演出でした。声だけの演出は専門家へ任せたいと考えていたところ、梶本圭プロデューサーが、自身も参加した『ONE PIECE FILM RED』(2022)の海軍無線を紹介します。それが求める方向に合い、同作や『コードギアス』シリーズの監督・谷口悟朗へ連絡しました。[1][2]

二人は学校では一学年違いの先輩後輩ですが、共同作業は初めてです。谷口は収録や台本作りの助言だと思っていたところ、場面の一部を丸ごと演出する依頼へ広がりました。最期の表情を見せない構成は、観客それぞれに委ねる演出と受け取ったそうです。エンドロールにも「捜索無線UNIT」として名前が記されています。[1]

・仮音声から、隊員と情報の流れを組み立てた

谷口へ渡されたのは、撮影済みの映像、場面の狙い、脚本どおりの仮の捜索無線でした。誰がどこで何を知り、誰へ伝えるのかを決めるため、警察と消防を複数の班へ分け、追加の台詞を書き、本広と修正を重ねました。雪崩の形跡、崖下へ滑落した可能性、指揮する女性隊長などが、声の中へ組み込まれています。[1][2]

最終ミックスで半分以上が落ちると分かっていても、選べる素材は多い方がよいと考え、風や音楽に埋もれる台詞にも発言者と目的を決めました。アフレコは9月下旬に行われました。[1][2]

・吹き替え経験を重視して、6人の声優を選んだ

声を担当したのは、小野賢章、新井笙子、兼政郁人、菊池通武、中西正樹、吉岡琳吾の6人です。Production I.Gから示された候補者の組み合わせを谷口が検討し、アニメ的な技よりも洋画の吹き替え経験を重視しました。最後の言葉は小野が担当しました。[2]

収録時には、犬のシンペイの声、吹雪の風、武部聡志の音楽がまだそろっていませんでした。谷口は事務的な声、本広は観客の感情を動かす声を考えていたため、冷静な業務連絡から号泣に近い表現まで複数の段階を録りました。完成版は、その中間寄りの声を使っています。[2]

・最初の一声には、亀山千広が残った

声優たちの無線へ入る前には、プロデューサー亀山千広の声が聞こえます。歴代の製作陣が無線を担当してきたシリーズの「縁起物」として、自身で録音したものです。長く使うとファンの笑いや安心が先に立つため、本広は最初の誘導に限定しました。谷口も、風、音楽、犬の声が重なる完成版では、次の無線へのよい導入になったと振り返っています。[2]

東宝MOVIEチャンネルによる後編の公式予告。吹雪のロケーション、人物を包む風や音楽、作品全体の緊張感を確認するために掲載。捜索無線の全尺や台詞の制作工程を示すメイキングではないため、6人の配役や収録方法の根拠には使用していない。YouTubeで見る。

後編の雪景色や風、音楽は、この東宝公式予告でも確認できます。[3]

・脚注

  1. abcdeReal Sound映画部「本広克行×谷口悟朗が語り合う実写とアニメの演出論 『踊る』と『プラネテス』の深い縁も」(成馬零一、2025年1月18日)。本広克行、谷口悟朗、梶本圭への取材。エンドロールの「捜索無線UNIT」、谷口への依頼、『ONE PIECE FILM RED』の無線場面を参考にした経緯、警察・消防の班分けと追加台詞、初期脚本にあった室井の顔を直接撮らず無線場面へ変更した経緯を確認した。(リンク)
  2. abcdefシネマトゥデイ「『室井慎次』無線パートに隠された秘話とは?狙いとお約束があった」(天本伸一郎、2024年12月11日)。本広克行と谷口悟朗への対談取材。映像と仮音声を受け取って台詞を再構成した工程、9月下旬の収録、画面外の状況と人物設計、6人の声優、吹き替え経験を重視した選定、事務的な声から号泣までの複数演技、亀山千広の声とシリーズの慣例を確認した。(リンク)
  3. 東宝MOVIEチャンネル「<最新予告>『室井慎次 生き続ける者』11月15日(金)公開/『室井慎次 敗れざる者』上映中」。対象が2024年の二部作後編であること、出演者、公開日、雪国の画面と作品の音響的な調子を確認した。制作工程の根拠には使用していない。(リンク)
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撮影順
信頼度

二部作は公開順の通りには撮影されず、本作の場面から先に撮り始めた。日向杏を演じた福本莉子は、前編『室井慎次 敗れざる者』(2024)まで撮り終え、二本を通して見た時に初めて、自分が演じた人物の変化へ納得できたと振り返っている。演技は人物の出発点を撮る前に、後半の状態から組み立てられた。

撮影・天候
信頼度

本物の嵐の中でドローンを飛ばした。本広克行は荒れた空と強い風が必要な場面で、実際の嵐の中へドローンを飛ばし、風を受ける人物を上空から撮影したと説明している。機材構成や完成版で使われたカット数までは公表されていないが、画面の荒天には現場で起きた気象が入っている。

演技・訓練
信頼度

日向杏を演じた福本莉子は、本作で扱うライフルが想像以上に重く、構えた姿勢を保つだけでも力が必要だったと振り返っている。福本は銃器指導者から安全な扱い方を学び、撮影経験のある柳葉敏郎からも構え方を教わった。小道具を持てば成立する場面ではなく、重さに負けない身体の使い方から準備している。

脚本・演出
信頼度

【ネタバレあり】本広克行は本作の監督を引き受けた時点から、物語の最後に青島俊作を登場させる構成を考えていた。撮影では、脚本に書かれた台詞をそのまま読ませるのではなく、室井慎次と青島の関係が説明過多にならないよう、織田裕二らと現場で言葉を調整した。終盤の再会は、完成後に付け足したサービス場面ではない。

演出・現場
信頼度

【ネタバレあり】本広克行は終盤の場面を撮る前、柳葉敏郎、織田裕二、プロデューサーの亀山千広と細部を決めすぎないよう、意図的に距離を置いた。長年シリーズを作ってきた四人の思い入れを先に重ねると、室井慎次と青島俊作の再会が感傷的になりすぎると考えたからだ。現場で俳優の反応を見ながら台詞を整え、抑えた場面にした。

脚本・解釈
信頼度

【ネタバレあり】本広克行は、本作の終盤に出てくる車の運転者や電話の内容を一つの答えへ固定せず、観客が考えるための材料として残したと説明している。本広は「これが正解」となる設定を示しておらず、画面から複数の読み方が生まれる状態そのものが演出だった。特定のファン説だけを正解にはできない。

脚本・映像
信頼度

【ネタバレあり】コートを燃やす映像は脚本になかった。監督の本広克行が撮影時に加え、完成版へ入れた。脚本に説明台詞を足した変更ではなく、シリーズを象徴する衣装を使った映像として撮影現場で追加された。

公開・興行
信頼度

東宝の業績資料では、本作の興行収入は17.3億円と記録されている。前編『室井慎次 敗れざる者』(2024)の19.2億円とは別の作品として集計されており、二部作を合わせた数字ではない。製作費は確認できないため、この興行収入だけから採算までは判断できない。

企画・公開形式
信頼度

五時間のプロットを二本の映画へ分けた。脚本家の君塚良一はBSフジ向けの連続ドラマも想定し、初期プロットは約5時間分に達した。フジテレビと東宝は、警察を辞めた室井慎次の現在と物語の結末を約2時間へ収めるのは難しいと判断し、約2時間ずつの映画二本を1か月未満の間隔で公開する形にした。

題名
信頼度

本作の「生き続ける者」という題名は、室井慎次が主人公だった『容疑者 室井慎次』(2005)の「者」を受け継いでいる。亀山千広は二部作にすると決めた段階で、室井自身だけでなく、警察官として抱き続けた理念も後の人々へ残ってほしいという願いを題名へ込めた。完成版の結末から後付けした言葉ではなく、初期プロットの段階から物語の主題として置かれていた。

俳優・役の管理
信頼度

柳葉敏郎は室井慎次の像を守るため、約27年間、室井と重なりやすい役を意識して避けていた。製作側によると、柳葉は刑事、反社会勢力、強烈な犯人の役を断り、スーツやスリーピース、オールバックの髪型も避けていたという。本作で室井の物語へ決着を付けることは、俳優自身を長く続けた役の制約から解放する目的も持っていた。

旧作素材・出演者調整
信頼度

過去映像を使う前に旧湾岸署の出演者全員へ説明した。亀山千広によると、湾岸署の過去出演者全員へ、素材を使用することと本作の内容を事前に説明した。懐かしい映像を編集で自由に差し込んだのではなく、旧キャストにも新しい物語の行き先を共有したうえで完成版へ組み込んでいる。

演技・カメラ配置
信頼度

捜査本部へ入る場面で、柳葉敏郎は青島俊作が昔どこで話を聞いていたかを製作側へ尋ねた。所轄の刑事だった青島は後方の端にいたと聞くと、警察を辞めた室井慎次も中央や前列ではなく、一番左端へ座った。その位置を優先したため、本広克行は予定した角度を変え、桜章太郎役の松下洸平も室井の席へ合わせて何度も移動する芝居になった。

別班撮影・遠隔演出
信頼度

真矢ミキが沖田仁美を演じる場面には、本広克行が撮影現場へ立ち会っていない部分がある。本広はその場面を助監督へ任せて東京で撮影させ、自身は地方ロケの現場から送られる映像を遠隔で確認した。別の場所で撮る班へ丸投げしたのではなく、助監督に現場の判断を任せながら、監督が離れた場所から完成画面を統括する方法だった。

美術・生活動線
信頼度

室井慎次の家にはテレビが置かれていない。美術を担当した相馬直樹は、一般的な家庭ならここに家具を置くという考えではなく、室井がどう歩き、既存の家へ何を後から付け足したかに合わせて道具を配置した。中央の急な階段も、二階がもとは物置だったという設定から、暮らしやすい階段ではなく勾配の強い形にした。家全体を、室井の生活習慣が残る人物表現として設計している。

音響・シリーズ慣例
信頼度

終盤の捜索無線で最初に聞こえる声は、声優ではなくプロデューサーの亀山千広である。「踊る」シリーズでは歴代の製作陣が無線の声を担当してきたため、本広克行は本作でも亀山の声をシリーズの慣例として残した。その後に谷口悟朗が演出した6人の声優による無線が続き、昔からの内輪の声と、新たに作り込んだ音声ドラマを同じ場面へつないでいる。

裏取り強め
有力ソースあり
未確認・噂寄り
情報不足・要確認

主な参考資料

配信で見る

室井慎次 生き続ける者はどこで配信?

室井慎次 生き続ける者を配信で見られるサービスを、確認できた範囲で掲載しています。未確認のサービスは公式サイトで探せます。

P
Prime Video
N
Netflix
2026年8月12日時点で日本国内配信を確認
U
U-NEXT
D
DMM TV
2026年8月15日時点で日本国内配信を確認
D
Disney+
T
TSUTAYA DISCAS
2026年8月12日時点でDVD・Blu-rayの宅配レンタルを確認
📀
DVD / Blu-ray
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