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新幹線大爆破の映画トリビア用メインビジュアル 画像は生成イメージです
過去の放送記録
放送日 10月13日(火) 13:00〜

新幹線大爆破

The Bullet Train / 1975
IMDb ⭐ 6.8放送日 2026/10/13 NHK BS152分東映1975年
CASE FILE
探偵アイコン 探偵による映画背景メモ

企画者の坂上順は、米国テレビ映画『夜空の大空港』(*The Doomsday Flight*, 1966)の「高度で爆弾が作動する」仕掛けを新幹線の速度へ置き換え、原案者名「加藤阿礼」も自分のペンネームとしてクレジットした。山陽新幹線の博多延伸を控え、爆破予告が現実に続いていた時期、国鉄は撮影協力を拒み、東映は指令室や車内をセットで再現することになった。飯村雅彦撮影監督と小西昌三ら特撮班は、潜望鏡のように狭い場所へ差し込める「シュノーケルカメラ」を使い、ミニチュア列車に低く迫る映像を作った。1975年6月20日の模型爆破では、1回目に列車模型が予定地点を外れて取材陣の前で爆発し、2回目には火が模型の木々へ燃え移って撮影所の消防車が出動した。公開当時の業界紙を引く後年の調査記事によれば、同年3〜8月公開の東映作品中、本作の配給収入は3億円、公称総製作費は5億3,000万円で、最終的に1億円の赤字と報じられたという。

― ポップコーン探偵
この映画の トリビア!!!
16件
撮影・国鉄交渉
信頼度

『新幹線大爆破』は、国鉄に断られたから「映画の中に新幹線を作った」

本作の企画で、東映が国鉄へ最初に示した題名は『新幹線爆破魔を追え!』でした。坂上順プロデューサーの案は爆破より犯人捜査を前へ出し、1975年初頭に脚本を示して協力を求めたのです。第2稿では『大捜査網』へ変え、鉄道公安側の活躍も強めましたが、正式な撮影協力は得られませんでした。[1][2]

新幹線では1967年、客席の本からダイナマイトと発火装置が見つかる爆破未遂事件が起き、企画当時も爆破予告が社会問題になっていました。博多延伸を控えた国鉄には、模倣や社会不安への警戒がありました(そりゃ協力拒否もしますよね)。車両と施設を使う計画は崩れ、2月末予定の撮影開始も約2か月遅れます。東映は美術と特撮で再現する方針へ切り替え、最終題名を『新幹線大爆破』にしました。[1][2]

・指令所は見学し、客車は納入業者から部品を集めた

一般客が入れない新幹線総合指令所をどう再現するか。東映の社史に収められた美術担当・中村修一郎の回想では、外国の鉄道関係者が視察する形を整え、外国人俳優2人、中村、助手の4人で見学しました。俳優が英語で職員と話す間に内部を撮ったそうです。[2]

宇津井健演じる倉持運転指令長の舞台を作る一方、美術部は実際の納入業者を調べ、座席や備品、灰皿まで集め、152分にわたって乗客の芝居を支える、見慣れた0系の車内へ近づけていきました。[2]

・模型の低い位置へ、「シュノーケル」を差し込んだ

撮影の飯村雅彦と特殊撮影の小西昌三らは、先端に小さな鏡を持つ細長い光学装置「シュノーケル」を使いました。カメラ本体が入らない模型の低い位置へ、潜望鏡のように差し込めます。浜松付近でのすれ違いや2編成の並走も、この視点で撮影しました。[2][3]

特撮美術の成田亨は、街をすべて立体模型にせず、線路と手前の建物を作り、遠景には現地の建物写真を切り抜いて立て、必要な部分に色を加えました。[2]

東映シアターオンラインが公開した1975年版の公式予告編。2025年のNetflix版とは別作品。セットと特撮の完成画面を確認するための補助素材であり、制作証言の根拠には使用していない。YouTubeで見る。

車内、指令所、走行場面の完成画面は、この東映公式予告でも見比べられます。[4]

・上映中止の要望にも、東映は応じなかった

国鉄は1975年6月23日、社会へ好ましくない影響を与えるとして、上映中止を求める要望書を東映へ送りました。東映は6月27日、作品はフィクションであり、応じられないと回答します。7月5日の公開へ向け、現場では4班が同時に動き、撮影終了は公開の11日前、映倫審査は5日前でした。[2]

・脚注

  1. ab吉田伊知郎「『新幹線大爆破』(1975) はいかにして作られたか――企画の成り立ちから上映まで、制作の裏側を徹底解剖(第1回/全3回)」otocoto。坂上順による企画の着想、佐藤純彌による時速80キロの設定、国鉄への協力要請、題名と脚本を変えた再交渉、現実の新幹線爆破未遂事件、撮影開始延期を確認した。記事は『映画時報』『映画情報』、1975年当時の新聞、後年の当事者証言などを資料ごとに示している。(リンク)
  2. abcdefg吉田伊知郎「『新幹線大爆破』(1975) はいかにして作られたか――企画の成り立ちから上映まで、制作の裏側を徹底解剖(第2回/全3回)」otocoto。国鉄非協力後の制作方針、中村修一郎の指令所見学回想、座席と灰皿の調達、シュノーケル撮影、成田亨の特撮美術、4班撮影、国鉄の上映中止要望と東映の回答を確認した。記事が再掲する本人証言と同時代報道を区別して使用した。(リンク)
  3. 国立映画アーカイブ「新幹線大爆破」所蔵映画フィルム検索システム。東映東京製作、1975年、152分、監督・佐藤純彌、撮影・飯村雅彦、美術・中村修一郎、特殊撮影・小西昌三など、対象版とスタッフを確認した。(リンク)
  4. 東映シアターオンライン「【予告編】新幹線大爆破」(2025年3月26日公開)。東映の認証済み公式チャンネルによる1975年版予告。完成画面の補助映像として使用し、制作工程の証明には用いていない。(リンク)
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企画・着想
信頼度

原案を考えた東映プロデューサー坂上順は、米国のテレビ映画『夜空の大空港』に着想を得たと明かしている。飛行機が一定の高度まで下がると爆弾が作動する設定を、新幹線が一定の速度を下回ると爆発する仕組みに置き換えた。原案クレジットの「加藤阿礼」は坂上の筆名である。

脚本・鉄道調査
信頼度

爆発条件が時速80キロになった理由。佐藤純彌監督は、当時の分岐点の制限速度が70キロだったことを調べ、通常なら減速が必要な場所でも列車を止められない設定として80キロを選んだと説明している。

脚本開発
信頼度

初期脚本は、完成版よりも車内の群像劇に重心を置いていた。巨人軍選手や横綱・北の湖、西城秀樹を乗客として登場させる案があり、乗客同士の協力や妊婦の出産も書き込まれていた。完成までに犯人側の過去と捜査の比重が増したのである。

配役
信頼度

企画初期に新聞が報じた犯人役は菅原文太だった。千葉真一も後年、現在の高倉健の役を打診されたと語っている。坂上順プロデューサーが高倉の起用を粘り強く求めた結果、高倉が犯人・沖田、千葉が運転士という完成版の配役に落ち着いた。

配役・契約
信頼度

坂上順プロデューサーの回想では、高倉健の出演料を従来の半額に抑えることが起用交渉の条件だった。高倉はそれを受ける代わり、興行収益の20%を成功報酬にする契約を求めたという。実際の支払額ではなく、交渉時の条件として伝えられた数字である。

美術
信頼度

国鉄の正式な撮影協力が得られず、通常は一般人が入れない総合指令所の再現が難題になった。美術の中村修一郎の回想によれば、外国人俳優2人を鉄道関係者に見立てた見学の間に、指令所の内部を写真に収めてセットの資料にしたという。

美術
信頼度

灰皿まで納入業者をあたった客車セット。美術部は国鉄に実際に納品していた業者をあたり、客車の備品を揃えて再現した。このセットは後にテレビドラマ『新幹線公安官』にも再利用されることになる。

特撮・撮影
信頼度

上下線のすれ違いや救援車との並走に使われた新幹線の模型は、通常のカメラでは取りにくい位置から撮影された。撮影の飯村雅彦は、小西昌三が扱う細い潜望鏡状のシュノーケル撮影装置を導入し、模型のすぐそばから列車が迫る画面を作った。

特撮・美術
信頼度

特撮美術の成田亨によれば、浜松駅付近の場面では街全体を立体模型にしていない。レールと手前の建物を作り、遠くのビルは現地で撮った写真を切り出して立て、必要な部分だけ彩色した。実景写真と模型を組み合わせて、列車の進む街に奥行きを与えた。

特撮・実物撮影
信頼度

冒頭近くの貨物列車爆破は、新幹線のミニチュアとは違い実物の蒸気機関車を使った。東映は北海道の炭鉱専用鉄道から9600型機関車を200万円で購入し、夕張で貨車10両を連ねて撮影した。佐藤純彌監督は撮影後、事故はなかったと説明している。

特撮・撮影トラブル
信頼度

【ネタバレあり】新幹線の爆発を想像させる特撮カットは、11両編成の模型を使って2回撮影された。1回目は予定した場所で脱線せず、2回目は火力が強すぎて周囲の木々に燃え移った。撮影所の消防車が消火したという現場の出来事で、実物の新幹線が爆発したわけではない。

公開・対外交渉
信頼度

国鉄は完成後に上映中止を要望した。公開直前の1975年6月23日、爆破を題材にした映画が社会に与える影響を理由に、上映計画の中止を求める要望書を東映へ送った。東映は6月27日、作品はフィクションであり企画意図は誤っていないとして応じない旨を回答した。

撮影・編集
信頼度

公開日が迫っても、東映はまだ映画を撮っていた。1975年6月24日の夜、羽田空港など終盤の場面を4班が準備を分担して一晩で撮影。映倫審査は6月30日、劇場公開は7月5日で、約152分の大作が完成したのは公開直前だった。

海外版・編集
信頼度

『新幹線大爆破』には、同じ素材から編集された長さの違う版がある。日本公開版は152分、英語版は115分、フランス語版は100分。東映は海外販売用に人物の過去を中心に短縮し、フランスではゴーモンがさらに独自編集した。東映ビデオは英仏両版を別収録した商品も出している。

海外公開・影響
信頼度

フランスでは100分版が『Super Express 109』として1976年に公開され、現地で続映された。後年、列車をバスに置き換えた『スピード』との類似も話題になった。原案者・坂上順は訴訟を勧める声もあったと振り返り、自分の発想がハリウッドに届いたことを「勲章」と受け止めている。

裏取り強め
有力ソースあり
未確認・噂寄り
情報不足・要確認

主な参考資料

配信で見る

新幹線大爆破はどこで配信?

新幹線大爆破を配信で見られるサービスを、確認できた範囲で掲載しています。未確認のサービスは公式サイトで探せます。

P
Prime Video
N
Netflix
U
U-NEXT
2026年9月23日時点で日本国内配信を確認
D
DMM TV
D
Disney+
T
TSUTAYA DISCAS
T
TELASA
2026年9月23日時点で日本国内配信を確認
V
VideoMarket
2026年9月23日時点で日本国内配信を確認
📀
DVD / Blu-ray
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