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天地創造の映画トリビア用メインビジュアル 画像は生成イメージです
NHK BS プレミアムシネマ
次回放送 10月22日(木) 13:00〜

天地創造

The Bible: In the Beginning... / 1966
IMDb ⭐ 6.2放送日 2026/10/22 NHK BS174分Dino De Laurentiis Cinematografica / 20th Century Fox1966年
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1966年公開の伊米合作『天地創造』は、ディノ・デ・ラウレンティスが当初、創世からゲッセマネまでを描く約10時間・2,500万ドル規模の企画として構想したが、撮影開始時には創世記の最初の22章を扱う約3時間・1,500万ドルの作品へと絞られていた。企画初期には創世記をロベール・ブレッソン、オーソン・ウェルズ、ルキノ・ヴィスコンティ、フェデリコ・フェリーニら複数の監督で分担する案もあり、ジョン・ヒューストンは一つの挿話を任される予定から出発して、最終的に全体を監督し、ノア役と語りも担った。映画が聖書全体ではなく創世記の一部に限られるため、ヒューストンは題名を『The Beginning』のような形へ変え、冒頭と末尾のクレジットも省く案を提起したが、公開題には『The Bible: In the Beginning...』と範囲を示す副題が残った。ノアの方舟の場面だけで制作費の約4分の1と約10か月を費やし、異なる撮影に使う五つの方舟を用意したうえ、当時の取材記事によれば約200頭の陸上動物と1,000羽の鳥を集め、動物たちには傾斜路を毎日歩かせて慣らした。AFIの記録では撮影地はローマ、シチリア、サルデーニャ、エジプト北部にまたがり、イタリアの映画資料は65ミリ撮影・70ミリ上映プリントとD-150方式を記録している。さらに20世紀フォックスは、イタリアなど一部地域を除く配給権に当時異例と報じられた1,500万ドルの最低保証を付けたが、これは製作費でも興行収入でもない――聖書の大計画も、公開前にはまず配給契約の数字に試されていたらしい。

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この映画の トリビア!!!
17件

ピックアップトリビア

美術・撮影
信頼度

『天地創造』ノアの方舟は一隻ではなかった 5基のセットを使う大作の現場

『天地創造』のノアの方舟は、一隻の船ですべてを撮ったわけではありません。1965年1月の『TIME』の現場取材では、撮影に使う方舟は計5基と報じられています。[1]

ただ大きな船を一つ造ればよい、という仕事ではなかったのです。映画の中では、船を建て、動物を乗せ、水に囲まれるところまでを見せなければなりません。

・完成した船と、造りかけの船

同じ年に撮影所を訪れた『The New Yorker』のリリアン・ロスは、方舟のセットを二つ記録しています。一つは大型の完成した方舟、もう一つはノアと息子たちが建造する場面のための、途中まで造られた方舟です。[2]

完成品だけを用意してしまうと、「いま造っている」という場面には戻れません。建造中の姿を別に持たせれば、完成した姿とは違う段階を撮れます。一隻の方舟が出来上がる物語を、複数のセットが分担しているわけですね。

『TIME』の5基という全体の数と、ロスが現場で見た2基という記録は、数えた対象が同じではありません。ロスの取材は、その中の具体的な二つの姿を伝えています。[1][2]

・動物が乗る床には、鋼板が入っていた

ロスが記した大型の方舟は、長さ約200フィート、約61メートル。内部は三層で、木の床板の下には、重い動物を支える鋼板が使われていました。[2]

外から見た木造の姿と、撮影で重さを受ける構造は別です。象やカバなどを乗せるセットは、美術であると同時に、実際に荷重を受ける場所でもありました。

・水に浮かぶ姿には、小さな方舟も使った

『TIME』は、大型の方舟だけでなく、小型の一つがテヴェレ川の支流に係留され、水を使う撮影を控えていたことも記しています。[1]

画面に映る船は一隻でも、造りかけ、動物が入る内部、水と組み合わせる外観では、必要な条件が変わります。完成した方舟を眺めながら、その直前や直後のカットでは別のセットへ移っているかもしれない、と考えるのも、この大作の見方の一つです。

・脚注

  1. abcTIME On Location: The Bible as Living Technicolor 1965年1月15日。(リンク)
  2. abcThe New Yorker リリアン・ロス The Bible in Dinocittà 1965年9月25日号。(リンク)
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企画・監督
信頼度

監督を分担する「聖書」映画から1人の監督へ。製作者ディノ・デ・ラウレンティスは聖書の各章を複数の巨匠に託す構想を持ち、ロベール・ブレッソン、オーソン・ウェルズらの名前が挙がっていた。ヒューストンとの協議を経て範囲を創世記前半に絞り、一人で監督する形になった。

企画・脚本
信頼度

ディノ・デ・ラウレンティスによると、聖書の映画化を思いついたのは『バラバ』(1961)の脚本を確認していた時だった。読んでいた聖書に劇的な可能性を見いだし、詩人・劇作家クリストファー・フライを脚本家に迎えた。長大な企画の出発点は、別の聖書映画を準備する仕事の最中だった。

宣伝
信頼度

まだ監督も正式に決まっていなかった1962年、製作者はニューヨークのタイムズスクエアに幅約81メートルの巨大広告板を掲げた。完成を待たずに宣伝を始め、広告そのものをニュースにする狙いだったと、デ・ラウレンティスは当時の取材で説明している。

配役
信頼度

ノアを演じたのは監督のヒューストン自身だが、最初に声を掛けた相手はチャールズ・チャップリンだった。ヒューストンは当時の取材で、出演の時期や条件が折り合わず、自分で演じることになったと説明している。チャップリンが役を拒んだ具体的な理由までは語っていない。

配役・宣伝
信頼度

イブ役に最初に選ばれた女優が黒髪だったため、金髪のイブを期待する人々から抗議が届いた。製作側は探し直し、助手ヴァナ・カルーソがスウェーデンで学生ウラ・ベルグリッドを見つけた。絵画で親しまれたイブのイメージが配役を動かしたのである。

撮影・動物
信頼度

方舟への行進は毎日練習した。監督助手グラディス・ヒルによると、坂道を上り下りする練習を毎日続けた。高さを見て動物が怖がると考えた所有者は目隠しを提案したが、ヒューストンは使わずに撮影した。

美術・セット
信頼度

方舟の大型セットは長さ約61メートル、三層構造で建てられた。象やカバなど重い動物が歩くため、木製の床板の下には鋼板まで敷いてある。物語の巨大な船を見せるだけでなく、動物を安全に通すための建築でもあった。

製作規模
信頼度

ノアと方舟の章には、製作費全体の約25%が投じられた。これは製作者デ・ラウレンティスが1965年の現場取材で示した割合で、同章の完成には約10か月かかったという。動物と巨大セットの場面は、映画の中でもとりわけ重い工程だった。

撮影・創世場面
信頼度

創世場面は写真家が第二班監督。写真家エルンスト・ハースが第二班監督として自然の映像を集め、アイスランドやガラパゴス諸島まで足を延ばした。火山や生き物の実景を、世界が生まれる映像へつなげたのである。

ロケ・美術
信頼度

画面のエデンの園は、一つの庭で完結していない。ローマ郊外の私有公園を基礎にしながら、禁断の木と蛇、アダムとイブの追加撮影にはローマ市内の植物園を使った。一つの楽園は二つの場所をつないだものだった。

VFX・ミニチュア
信頼度

バベルの塔には大勢の群衆が動く実物セットだけでなく、ミニチュアも用意された。特殊効果担当オーギー・ローマンは、小型の塔を使ったトリック撮影を仕込んでいた。実物の迫力と模型による画面操作を組み合わせたわけだ。

撮影方式
信頼度

撮影には「Dimension 150」、通称D-150という方式を採用した。広角レンズと70mm上映を組み合わせ、深く湾曲したスクリーンでも視界を包む映像を目指した技術である。ただし、すべての映画館が湾曲スクリーンで上映したという意味ではない。

ロケ・視覚効果
信頼度

【ネタバレあり】カインが神の怒りから逃げる場面には、ヴェスヴィオ火山の斜面が使われた。滅びたソドムの風景は別の火山、エトナ山の溶岩地帯に組んでいる。創世記の荒涼とした土地を、イタリアの実景で撮り分けた。

音楽・制作変更
信頼度

本作の音楽には、完成版に使われなかったエンニオ・モリコーネの仕事がある。モリコーネ本人は後年、契約上の理由で自分の音楽を使用できず、黛敏郎が引き継いだと語った。公式にクレジットされる作曲者は黛であり、モリコーネの音楽が完成版に流れたとまでは確認できない。

公開・規制
信頼度

アダムとイブのエデン場面は、1966年当時の米国映画で裸体をどう扱うかという議論と重なった。倫理規定の禁止条項が改定された直後に本作が公開され、批評家たちは場面の見せ方をこぞって論じた。改定が本作のために行われたと示す資料はなく、時期が重なった出来事である。

情報不足・要確認
信頼度

ロベール・ブレッソンが動物を集めながら砂浜の足跡だけを撮り、解任されたという話が流通している。ブレッソン本人が1966年に語ったのは、創世記の脚本を書き、イタリアで楽園の準備をしたことまで。当時のヒューストン取材でもブレッソンの参加予定は確認できるが、足跡を撮ったフィルムや解任の記録は見つかっていない。

裏取り強め
有力ソースあり
未確認・噂寄り
情報不足・要確認

主な参考資料

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天地創造を配信で見られるサービスを、確認できた範囲で掲載しています。未確認のサービスは公式サイトで探せます。

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