『アンノウン』パリは馴染み深すぎた――舞台をベルリンへ変えた理由
『アンノウン』で、自分の居場所を失ったマーティンがさまようのはベルリンです。ところが、原作小説の舞台はパリでした。映画化にあたり、脚本家たちはパリは米国の観客に馴染み深すぎると考え、街を変更したのです。[1]
・観客にも、知らない街へ来てもらう
脚本を担当したオリヴァー・ブッチャーとスティーヴン・コーンウェルは、主人公が異国でよそ者になる感覚を、ベルリンならより強く出せると考えました。原作からの早い段階の変更だったと、公開当時の取材記事は伝えています。[1]
・冷戦後の街への関心もあった
二人には、以前から冷戦後のドイツへの関心もありました。舞台をベルリンへ移すことで、その関心を映画の中で掘り下げられたといいます。[1]
監督のジャウム・コレット=セラも、パリは米国の観客にとってよく知られた場所だったため、ベルリンへ移したと説明しています。監督にとっては、美しく複雑なこの街で、登場人物の心情に合う場所を見つけやすかったそうです。[2]
・脚注
- abcCreative Screenwriting:Unknown(Adam Stovall、2011年1/2月号、印刷頁67)。脚本家2人への取材記事。
- Movieplayer.it:Diane Kruger e Jaume Collet-Serra sono ‘Unknown’ a Berlino(Valentina D’Amico、2011年2月18日)。監督・出演者への取材。