🔍 ポップコーン探偵
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風の谷のナウシカの映画トリビア用メインビジュアル 画像は生成イメージです
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放送日 8月14日(金) 21:00〜22:54

風の谷のナウシカ

Nausicaä of the Valley of the Wind / 1984
IMDb ⭐ 8.0🕐 116分🎬 トップクラフト / 東映
CASE FILE
探偵アイコン 探偵による映画背景メモ

1984年公開。まだスタジオジブリが存在しない時代、宮﨑駿の映画企画が「原作のない作品では難しい」と通らなかったため、鈴木敏夫が徳間書店の『アニメージュ』で漫画を連載させ、その成功を足場に映画化へ持ち込んだ作品である。宮﨑は映画化のために漫画を描くことを嫌い、「漫画にしか描けないもの」を始めたはずだったが、結局その連載中に自ら脚本・監督を引き受け、高畑勲は初めて映画プロデューサーを務めた。制作会社はジブリではなくトップクラフトで、既成のスタジオへスタッフを集める一作限りに近い体制だった。国内で91万5,000人を動員した内容・興行両面の成功が徳間書店を動かし、翌1985年のスタジオジブリ設立へ直接つながった。原作がなければ映画にできないと言った会社を納得させるため、監督が先に大長編漫画を描くことになったのだから、企画会議の慎重さも相当な制作費である。

― ポップコーン探偵
この映画の トリビア!!!
48件
撮影技法
信頼度

王蟲を動かしたのはゴムだった

『風の谷のナウシカ』の王蟲は、硬い殻に覆われた身体をうねらせて進みます。あの動きには、絵を描き替える作業とは違う仕掛けが使われました。王蟲の身体をパーツへ分け、ゴムの伸び縮みで連動させたのです。「ゴムマルチ」と呼ばれる手法でした。[1]

柔らかいゴムで、硬く重そうな生き物を動かす。仕組みを知ると、画面の王蟲が少し違って見えてきます。

・一つの身体の中で、違う動きを作る

王蟲の輪郭は、一枚の大きな殻ではありません。十数片の殻が重なっています。全身を同じ方向へ滑らせるだけでは、胴体が生き物のようにうごめく感じになりません。[1]

日本テレビの制作解説によると、分解したパーツを平らなゴムの上へ取り付け、ゴムを伸縮させることで、連続した移動感を作りました。それぞれの殻を別々に操作する問題を、一つの伸び縮みへつなぎ直したわけです。[1]

殻が幾重にも連なる『風の谷のナウシカ』の王蟲の完成画面
王蟲の完成画面。掲載:日本テレビ「金曜ロードシネマクラブ」/画像内表示:© 1984 Studio Ghibli・H。ゴムの装置そのものを写した写真ではありません。

・セルは一体ではなく、切り分けた部品だった

後年、岡田斗司夫が所蔵する王蟲のセルを使い、動きを実演した映像も公開されました。ニコニコニュースの紹介では、塗ったセルを一つずつ切り抜き、組み合わせた状態が説明されています。[2]

セルとは、絵を描く透明なシートです。この場合は、その平らなシートの形を少しずつ動かすことで、身体が縮んだり、口の部分が引っ込んだりする動きを作っています。絵の中の王蟲を動かすために、撮影する実物の部品を動かすのですね。[2]

同じ実演では、大きな横向きのセルの下に、位置を把握するための目盛りがあることも説明されます。どれくらい引けば、どの位置になるのか。動かせるだけでなく、撮影で扱える形にしておく必要がありました。[2]

・重さは、絵の細かさだけでは生まれない

王蟲の身体を静止画で見れば、殻の表面や重なりが目に入ります。けれども、巨大な生き物として感じるには、その重なりが動いたときにも保たれなければなりません。

日本テレビの解説は、ゴムマルチのために何度もテストが繰り返されたと伝えています。ゴムを使うと決めた瞬間に、狙った重さが出たわけではないのです。[1]

王蟲の体を、柔らかい一枚の虫のように曲げるのではなく、硬い殻が連なるものとして動かす。そのためのパーツ分けと連動が、あの独特のうねりにつながっています。

見返すなら、目の色が変わる瞬間だけでなく、胴体の殻がどう重なったまま進むかも追ってみてください。迫ってくる巨大な身体の奥には、カメラの前で平らな絵を動かす、手で触れられる仕掛けがありました。

・脚注

  1. abcd日本テレビ「風の谷のナウシカ 制作裏話第1弾」、2019年1月2日。「試行錯誤の上にたどり着いた王蟲の動き」。
  2. abcニコニコニュース オリジナル「風の谷のナウシカの撮影で使われた王蟲のセル画」、2019年1月16日。岡田斗司夫による所蔵セルの実演紹介。
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企画
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本作の映画企画は、徳間書店から「原作のないものを映画にできるか」と退けられた。そこで宮崎駿は『アニメージュ』で漫画連載を始めたが、映画化のためだけの原作にはせず、漫画にしか描けない内容を目指した。映画を通すために始まった漫画が、やがて映画版には収まらない全七巻の物語へ育ったのである。

脚本
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本作が公開された1984年、原作漫画はまだ物語の序盤しか描かれていなかった。映画版は未完の素材をそのまま切り出さず、王蟲の暴走とナウシカの帰還へ要素を集め、一本の映画として独自の結末を作った。漫画は映画制作などによる中断を挟みながら1994年まで続き、世界の成り立ちも国家関係も映画よりはるかに広がっていく。

制作体制
信頼度

本作は現在スタジオジブリ作品と並んで扱われるが、制作当時はまだ同社が存在していなかった。アニメーション制作を担ったのはトップクラフトで、本作の内容面と興行面での成功を受け、翌1985年に徳間書店を中心としてスタジオジブリが設立された。ジブリの第一作ではなく、ジブリを生む条件を作った映画なのである。

制作体制
信頼度

高畑勲は宮崎駿の要請を受け、本作で初めて映画プロデューサーを務めた。監督ではなく、宮崎が創作へ集中できるように資金、スタッフ、工程を成立させる実務を引き受けたのである。その仕事は翌1985年のスタジオジブリ設立でも生かされ、『天空の城ラピュタ』(1986)でも高畑プロデュース、宮崎監督の組み合わせが続いた。

制作秘話
信頼度

【ネタバレあり】宮崎駿が巨神兵の原画を任せた若き庵野秀明は、簡単な案をもとに描きながら形を詰めたという。溶ける身体、蒸気、光線、爆発が重なる難しい場面だった。一方、庵野が描いた人間の原画は宮崎が描き直している。巨神兵を任されたという話と、完成画面のすべてが庵野の絵だという話は別になる。

作画
信頼度

原画家の金田伊功は、トルメキア船が谷へ墜落して爆発するカットの煙に約3日を費やした。本人の回顧では、普段なら同種の絵を約5分で描くこともあったという。速さだけで押し切らず、煙の形と広がりを詰めることで、巨大な船体が落ちた重さまで見せる場面になった。

作画
信頼度

父を殺されたナウシカが兵士へ斬り込む場面で、宮崎駿は原画の鍋島修へ、一人を斬る時には視線を次の敵へ向けるよう繰り返し指示した。後方へ身体を丸めて跳ぶ動きには、絵コンテへ「猫のように」と書き込んでいる。剣の速さだけでなく、判断と視線が先に動くことで戦士としての強さを描いた。

撮影技法
信頼度

幼少期の回想には、前後の絵を同じ画面へ残す残像と、背景の下から光を当てる透過光が重ねられた。透過光は、描いた背景の裏側から光を通して明るく見せる撮影技法である。輪郭が時間の中へ溶ける映像を、作画だけでなく撮影工程でも作っていた。

美術
信頼度

腐海深部の湖と砂地には、完成させた背景画をいったん水で洗う「洗い描き」が使われた。絵の具をわずかににじませ、紙の表面を毛羽立たせることで、輪郭を描き足すのではなく崩したのである。毒の森の下にある静かで清浄な空間は、この質感の変化から生まれた。

美術
信頼度

本作では、完成版に使われなかったものまで含めて約1500枚の背景画が描かれた。風の谷の乾いた石造建築、湿った腐海、白い腐海深部、機械都市ペジテ、軍用艦内では、必要な色も空気も異なる。採用された絵だけでなく、試行の末に外れた絵まで含む数字が、美術設計の広さを物語る。

制作秘話
信頼度

本編より先のイメージアルバムには、音楽を作り直す機会を確保する狙いもあった。鈴木敏夫によれば、高畑勲は先に一度曲を作ることで、合わない部分をやり直せると考えた。久石譲の音楽を本番一回で決めず、試す段階を設けたのだ。

音楽
信頼度

久石譲は、ナウシカの感情を音楽で直接なぞる方法を避けた。曲を置いたのは、彼女が見て感じる腐海、蟲、風景といった対象で、その存在を音で浮かび上がらせている。人物の感情ではなく、人物が見つめるものへ音を付けたため、観客もナウシカと同じ対象へ耳を向ける構造になった。

音楽
信頼度

「王蟲との交流」で聞こえる「ラン、ランララ」の歌声は、当時4歳だった久石譲の娘・麻衣である。久石が曲のイメージを示すため、家庭用ラジカセで娘の仮歌を録ったところ、作り込みすぎていない声が場面に合った。本来は少年歌手も考えられていたが、その仮歌が完成版へ残った。

名称
信頼度

宮崎駿は、クリミア半島の干潟シヴァーシュが「腐った海」と呼ばれることを本で知り、そこから「腐海」の名を借りた。毒を出しながら世界を浄化する森の構想を先に描き、後から実在地の不穏な呼び名を重ねたという。森の働きと名前は、最初から一緒に生まれたわけではなかった。

メカ設定
信頼度

ナウシカが立ったまま操るメーヴェは、重量わずか12キロという設定である。小型ジェットエンジンを1基積むが、推力へ頼り続ける飛行機ではなく、離陸と加速以外は風を読んで滑空する。機体の性能だけでなく、操縦者の体重移動と土地の風を読む技術まで含めた乗り物だ。

メカ設定
信頼度

風の谷のガンシップは全長8メートル、翼幅18メートルで、左右に3基ずつエンジンを持つ。機首の透明なキャノピーには、軽くて強い王蟲の眼殻が使われている。人間は腐海の蟲を脅威として焼こうとしながら、鎧や剣、飛行機の材料にはその身体を利用しており、その依存関係が機体にも組み込まれている。

海外版
信頼度

1980年代に英語圏へ渡った版は、『Nausicaä』ではなく『Warriors of the Wind』という題の大幅短縮版として流通した。20分以上が削られ、人物名や台詞も変えられ、パッケージには本編にいない屈強な戦士まで描かれた。環境と共生をめぐる本作が、短い戦闘冒険物のように再編集されていたのである。

受容
信頼度

脚本家アーロン・スチュワート=アンが少年時代に繰り返し借りたのは、完全版ではなく大幅に再編集された『Warriors of the Wind』のVHSだった。本編と合わないパッケージを持つ版だが、周囲の子どもが『スター・ウォーズ』(1977)へ夢中になる中、彼はナウシカを見続け、アニメーションから物語作りを学んだと語っている。

制作秘話
信頼度

本作が米国で短縮・改題された経験は、後の海外配給交渉にも響いた。ジブリの海外事業を担ったスティーブ・アルパートによれば、無断の編集を知った宮崎駿は強く怒り、ディズニー側はノーカットで出す条件と劇場公開を提案したという。海外へ広げる際にも、作品を勝手に変えないことが重要な交渉材料になった。

制作秘話
信頼度

王蟲の声に使われた布袋寅泰のギターには、悲しそうな鳴き声を求める注文もあった。布袋は、生き物のような音をライブハウスで出していた頃に声をかけられ、仕事で演奏した音が王蟲になったと回想している。巨大生物の威圧感だけでなく、悲しみまでギターで鳴かせようとしていた。

制作秘話
信頼度

「シンボル・テーマソング」は、高畑勲が考えた呼び名だった。鈴木敏夫によれば、安田成美の「風の谷のナウシカ」(1984)を本編へ使わない結論を受けての命名だったという。映画と同じ題の歌なのに劇中では流れない、あの関係には制作上の決断があった。

興行
信頼度

スタジオジブリ公式史によれば、1984年の初公開時に本作を劇場で見た国内観客は91万5000人だった。現在の知名度は、再上映、テレビ放送、映像ソフトを重ねた結果でもあり、最初から巨大興行だったわけではない。それでも内容面と興行面での成功が、翌1985年に新しい制作拠点を作る判断を支えた。

原作
信頼度

原作漫画は、宮崎駿が『天空の城ラピュタ』(1986)など別の映画を作るたびに連載が中断された。映画版公開後も約10年にわたって物語が続き、1994年の完結まで開始から12年を要している。映画と漫画が、同じ作者の制作時間を交互に使いながら育った作品だった。

影響
信頼度

八谷和彦はメーヴェに着想を得て、人が乗って飛ぶOpenSkyプロジェクトを始めた。一人乗りの無尾翼グライダーから、ジェットエンジンを積むM-02Jへ開発を進めている。映画の12キロという設定をそのまま再現せず、航空法と安全条件の中で、立ち姿に近い操縦感覚を持つ飛行機へ翻訳した試みだ。

再上映
信頼度

2020年、新作供給が止まり映画館が苦境に立つ中、スタジオジブリは本作を含む4作品の全国再上映に協力した。初公開から36年後に映画館を支える上映作品として戻ったのである。テレビ放送の定番になった作品を、大画面と音響で見直す機会が受容史へ新たに加わった。

情報不足・要確認
信頼度

庵野秀明の続編説では、自分で作る話と、庵野の話が混ざりやすい。2013年の番組発言を紹介した記事では、宮崎駿は庵野がやるならよいと思うようになったと話す一方、同年の引退会見では自身の続編制作を否定している。翌年には押井守と鈴木敏夫が庵野へ任せる案を語ったが、発言だけで映画の製作決定にはならない。

情報不足・要確認
信頼度

ナウシカの衣装は場面によって肌に近い色に見えるため、素肌のままメーヴェで飛んでいるという見間違いが小ネタになっている。実際にはタイツ状の衣装を着ており、色味と画面の明るさが輪郭を紛らわしくしたものだ。ソフトを持っている捜査員は、飛行場面で脚の色と衣装の境目を一時停止して確かめてほしい。

制作秘話
信頼度

ナウシカには、二人の姫君が重なった。宮崎駿が挙げたのは、ギリシャ神話の王女ナウシカアと、『堤中納言物語』の「虫めづる姫君」だ。名前だけでなく、傷ついた異邦人を助ける姿と、周囲に変わり者と見られても虫へ関心を向ける姿が、一人の主人公へつながっている。

制作秘話
信頼度

本作へ至る前に宮崎駿が映画化を考えたのは、リチャード・コーベンによる王女と犬の漫画『ロルフ』だった。宮崎の回想を紹介した資料では、企画が進まない中で、守られるだけでなく国と民への責任を負う姫を考えていったという。ジブリ責任編集の画集にも、この『ロルフ』を含む未実現の習作が収録されている。

制作秘話
信頼度

原作漫画の絵柄を決める時、宮崎駿は三種類の描き方を鈴木敏夫へ見せた。簡略な案なら一日30ページ描ける一方、緻密な案では一日に一枚も描けないという。その中から鈴木が選んだのは、いちばん時間のかかる緻密な案。映画化へつなぐための連載でも、漫画そのものの描き込みを優先した。

制作秘話
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ナウシカの防毒マスク越しの声を探すため、穴を開けた紙コップが使われた。島本須美は、底に丸や四角などの穴を開け、どの形なら声が合うか試したと回想している。声を後で加工する話だけでなく、口元を実際に覆う実験もしていた。

制作秘話
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ナウシカを演じたいと願っていた島本須美は、オーディション当日に声が出なくなった。ひどい風邪を引き、日程を組み直してもらったのだ。約一週間後に受け直した場には、のちにクシャナを演じる榊原良子もいた。ファンから届いた原作本で本作に夢中になっていた島本が、ようやく挑んだ選考だった。

制作秘話
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島本須美の記憶では、本作の収録は約三日。出演者全員でまず映画を見て、残った時間から頭から順番に録音していったという。二日目にはアスベルと関わる場面をまとめて収録した。事前に映像ソフトを受け取る方式ではなく、この順録りがナウシカの気持ちを作る助けになったそうだ。

制作秘話
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【ネタバレあり】よみがえったナウシカが金色の野を歩く場面の原画は、小田部羊一が担当した。宮崎駿が求めたのは、王蟲の触手が作る弾む足場を歩く感じだ。前後に出てくる別の人物のカットを外し、ナウシカだけを小田部へ託している。固い地面を歩くのとは違う、足元の柔らかさまで作画の注文に入っていた。

制作秘話
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高畑勲は本作のために、M1からM49まで区分した音楽コンテを作った。場面と台詞に合わせて楽器や秒数も指定し、久石譲との相談に使った設計図だ。同じ王蟲が現れる場面でも、音の組み立てを細かく検討していた。

制作秘話
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当時『アニメージュ』の編集者だった鈴木敏夫も、制作終盤には動画とセル塗りに加わった。動きをつなぐ絵を描いていると、宮崎駿が線を見に来たという。宮崎自身も色を塗っており、鈴木は手を動かしたことで、それぞれの工程を担う人の仕事が分かるようになったと振り返っている。

制作秘話
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クロトワを演じた家弓家正は、人物の野心と必死さを分けた。上へ行きたい気持ちはあっても、決して一生懸命にはならない。その力の抜けた人物像を面白がり、演じるのが楽しかったと語っている。クシャナのそばで見せる冷静な計算にも、声の側からの具体的な読み方があった。

制作秘話
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榊原良子がクシャナ役で意識したのは、力強さと落ち着きだけでなく、戦況で動く心だった。雄々しさと女性的な面を併せ持つ人物と捉え、駆け引きで変化する内面との境目を演じたという。強い声を保つだけでなく、強者の心が揺れる細かな幅を探っていた。

制作秘話
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ナウシカの相棒テトと同じキツネリスが、『天空の城ラピュタ』(1986)の城にも暮らしている。日本テレビの制作解説も、この別作品への登場を紹介している。ただし、テト本人が移住したという設定ではない。二つの世界を結ぶのは、同じ種類の小さな生き物だ。

制作秘話
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【ネタバレあり】本作には、王蟲の突進の前へナウシカが降り立ったところで終幕する案があった。鈴木敏夫の回想では、高畑勲と検討した他の案は、死んで伝説になる結末と、いったん死んでよみがえる結末。高畑と鈴木が復活案を宮崎駿へ持ちかけ、宮崎が選んだ形が完成版になった。

制作秘話
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ギレルモ・デル・トロは『パンズ・ラビリンス』(2006)の少女役の参考資料として、主演のイバナ・バケロへ本作や『火垂るの墓』(1988)を渡していた。2026年の登壇レポートによれば、バケロは、幼い自分にも背景資料を示し、役の感情を理解するよう促されたと回想している。実写のオフェリアを作る準備にも、日本のアニメが加わっていた。

制作秘話
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【ネタバレあり】深田晃司は『海を駆ける』(2018)の衣装演出を語る際、本作を理想として挙げている。立場が変わるたびに服が変わり、終盤では王蟲の血で衣が青く染まり、服の変化で伝説が完成する。台詞で説明しなくても変化が伝わる点を、深田は高く評価していた。

制作秘話
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宮崎駿は本作への影響を語る中で、フランスの漫画家メビウスの空間感覚を挙げている。対談を紹介した記事によれば、1980年頃に『アルザック』に出会い、大きな衝撃を受けたという。絵柄をそのまま取り込めたとは考えていなかったが、本作がメビウスの影響から生まれたことは認めていた。

制作秘話
信頼度

蟲を鎮めるための蟲笛は、風の谷の住民がそれぞれ自分で作る道具だ。そのため一人ずつ音が違うという設定になっている。ナウシカが振り回す笛の響きも、谷で規格をそろえた共通の音ではなく、ナウシカ自身の音色なのだ。

制作秘話
信頼度

ナウシカ役の島本須美とアスベル役の松田洋治は、ラピュタという飲料のCMでも共演した。島本は『天空の城ラピュタ』(1986)も二人が演じると思っていたが、シータ役の選考には落ちたと回想している。CMの組み合わせから期待した配役と、映画での実際の配役は違った。

情報不足・要確認
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鈴木敏夫が漫画の売上5万部を50万部と伝え、映画化を通したという逸話がある。ところが別の記事では、「5〜10万」が「50万」と受け取られた話になっている。初版部数と実売の違いもあり、会議で何と言ったかまで同じ説明にはならない。本人の当時の言い回しが、伝わる途中で変わったのかもしれない。

情報不足・要確認
信頼度

本作の制作を紹介する一覧には、5万6,078枚、263色という細かな数字が載っている。けれど、枚数が原画・動画・セルのどれを数えたものか、色数をどの段階で集計したかは、その一覧だけでは分からない。当時のパンフレットや制作表を持つ捜査員は、同じ数字と数え方が記されているか確かめてほしい。

裏取り強め
有力ソースあり
未確認・噂寄り
情報不足・要確認

主な参考資料

配信で見る

風の谷のナウシカはどこで配信?

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